16番 五戸定博君質問
○議長(荒川重雄 君)16番
五戸定博議員の質問を許します。五戸議員
〔16番五戸定博君登壇〕(拍手)
◆16番(五戸定博 君)おはようございます。平成17年6月
定例会に当たり、政風クラブの一員として質問いたします。
ことしは寒気団の影響で春が遅く、5月の平均気温も低目に推移し、農作業もおくれがちでしたが、6月に入り回復基調にあり、このまま続いてくれればと願っております。
さて、本
定例会は、3月31日に南郷村との合併後初めての
定例会であるとともに、議員任期4年のちょうど折り返しでもあり、意義深い
定例会でもあります。その
定例会に、くじ運がよかったとはいえ、
トップバッターで登壇できることの幸せをかみしめながら、市民福祉の向上を目指し、市民の負託にこたえられるよう日々努力することに再度思いをいたし、通告に従い順次質問してまいります。
まず、教育行政、
スポーツ振興基金についてお伺いいたします。
小学校及び中学校などの学校生活を形成する上で、勉学と同時に体を動かすこと、すなわち、スポーツをし、スポーツの楽しさやおもしろさなどを味わえることや、そこから学べるたくさんのことが、豊かな人間を育成していく上で欠くことのできないものであることは、皆さん共通の認識であると考えております。
昨年の
アテネオリンピック、伊調姉妹の活躍、全国の人々に感動、夢を与えるすばらしい活躍でした。当八戸市民の誇りとなり、さらに子どもたちに夢と希望を与え、当市の
スポーツ振興に大きく弾みがついたものと考えております。
しかしながら、いまだ低迷を続ける経済状況の中で、各年齢層の市民が長きにわたり
スポーツ活動をやり続けることは、家計を圧迫することになると思っております。特に、海外への遠征や選手強化には多額の費用を要するなど、
スポーツ活動を継続する意欲に影響が出てくることも考えられます。
私はこのようなことを感じておりましたので、以前、前市長の時代より同僚の大島議員とともに、
スポーツ振興基金の創設を提案申し上げておりましたが、この財政厳しき中にもかかわらず、去る5月
八戸市議会臨時会におきまして
スポーツ振興基金が創設されましたことは、当市の
スポーツ振興にとって明るい材料であり、高く評価いたします。金額につきましてはいささかとは思いますが、今までの基金のあり方、原資を積み、その利息を運用する方法では、今のこの低金利の時代、無理なわけですからいたし方ないのですが、基金の性格上、寄附をしていただける受け皿だと思っております。
あの新幹線開業の折、駅舎建設にあれだけの御寄附をしていただいた八戸市民の意識の高さ、心の豊かさに敬服するとともに、感謝にたえないところです。しかしながら、このような時代、大きな寄附は望めないと思います。
そこで、第1点目の質問ですが、広く企業や市民の方々から御理解を得ながら、この基金を市民の皆様に知っていただく必要があると思うのですが、どのような周知の方法を考えているのか、お知らせ願います。
第2点目として、今後の基本的な運用の仕方についてお伺いいたします。
第3点目といたしまして、運用できる額に達するまで長く時間がかかると思いますが、その額はどの程度の額になったらと考えているのか、お伺いいたします。
次に、学校における防犯対策についてお伺いいたします。
大阪の池田小学校で起きた
校内児童殺傷事件、京都の
宇治小学校刃物乱入事件、ことし2月に起きました大阪の
寝屋川小学校での
教師刺殺事件、近年学校における大変痛ましい事件、記憶に新しいところですが、その対策につきましては、小学校に刺股を配布するなど、いろいろなされていることは高く評価するところであります。
さきの
デーリー東北新聞に、福地村の保育所で刺股での不審者の撃退訓練の記事が載っておりました。ある会合の折、現場の警察の関係者と話す機会があり、伺いましたところ、小学校には準備してあるが、中学校には用意していないのではと指摘されておられましたが、先日の5月31日の
予算説明会において、幼稚園、小中学校に
催涙スプレー、刺股の配布の予算が計上されておりました。早急に配布すべきと考えておりましたところ、対応の早さに深く敬意を表し、高く評価いたします。
1本でもあれば精神的にも安心することができるでしょうし、実際手にしてみるとなかなか扱いが難しいそうであります。また、ある程度訓練が必要であると伺っておりますが、どのような訓練をするのか、1校に何本配布するのか、お伺いいたします。
次に、防犯行政、地域の安全生活についてお伺いいたします。
近年、複雑化する社会情勢に伴い、犯罪の広域化、凶悪化が市民生活へ大きな不安を与えております。他の地区にも同じことが言えますが、特に、国道45号、
類家地区方面から湊高台地区にかけて深夜営業、24時間営業の店などがふえ、不夜城化いたしているところであります。これから夏に向けて暑くなりますと、若者たちのたむろ、バイク、車の暴騒音、マフラーの音が深夜、時には朝までけたたましく鳴り響きます。地区を管轄いたします警察関係者の御苦労に敬意を表するところであります。
新井田川を挟み、湊、鮫方面には交番が、湊、白銀、鮫の3カ所、駐在所が白銀台、旭ヶ丘とありますが、交番は5時半を過ぎますと、湊、鮫交番が閉まってしまい、白銀だけがあいているといった状況であると聞いております。しかも、夜間、この広い地域を大変少ない人数で対応していると伺っております。いろいろ伺い見ましたところ、人員が少ないこともありますが、酔っぱらいなど、いろいろな事件、問題の多さ、地域の広さなどから、なかなか手が回らず大変苦慮していると伺っております。これから夏に向けまして、さらに問題、事件が多発することが考えられます。
質問の1点目といたしまして、夜間の人員増を要望していただきたいと願うものです。
また、皆さん知っている方も多いと思いますが、白銀交番、山手通りの交差点の一角にありますが、駐車場もなく、かなりの年数がたつ平家で、どこが交番なのかわからないとの苦情も寄せられております。警察、交番は目立つところにあるだけで、犯罪の抑止、住民の安心につながると考えるところであります。
2点目といたしまして、白銀交番の移転も視野に入れ、建てかえもあわせて県に強く要望していただきたいと思います。御所見をお伺いいたします。
次に、環境行政についてお伺いいたします。
平成11年、田子町、岩手県にまたがる
県境不法投棄問題に強制捜査が入りましてから今日までの経過は皆さんが御承知のとおりでございます。県が許可した業者にあっても、このような事件が発生したわけであります。
この
県境不法投棄、流れ出る汚染水が、田子町から流れる熊原川を経由し、馬淵川へと流入するわけで、八戸市民25万人の大半が要する飲料水、水道水の安全性が危惧されるところであります。
そのような中、平成15年12月、三戸郡三戸町大字斗内に、三戸ウェイストパークなる埼玉県さいたま市の民間会社、
ウィズウェイストジャパン社が建設した
産業廃棄物最終処分場が完成し、昨年度から営業を開始しております。私の調査いたしましたところ、この処分場は平成4年に初めて県に許可申請をいたしておりますが、その後、何度か差し戻され、平成12年12月に許可を受け、平成15年12月に完成し、昨年度から営業いたしております。埋め立てるごみは、燃え殻や木くず、鉱滓、汚泥など、面積は4万1300平方メートル、埋立容量は73万7000立方メートルと、かなり広大なものであります。
この
処分場建設につきましては、杉澤前三戸町長を初め多くの反対があり、馬淵川への汚染影響も取りざたされたと聞いております。
私はこの問題を調べていくほどに、
産業廃棄物処分場の必要性は認めつつも、県の対応、許可の仕方に疑念を抱かざるを得ないところであります。平成11年、田子町、岩手県にまたがる
県境不法投棄問題が発覚し、平成12年3月に同関係者を逮捕しているその同年12月に許可いたしているわけであります。
そこで、お伺いいたします。私は初当選いたしましてから6年がたちますが、この処分場の問題に関しまして、委員会などにおきましても一度も議論のテーブルにのらなかったと記憶しております。
三戸町と許可をする県の問題ではありますが、馬淵川を飲料水とする本市、また、田子町の
県境不法投棄問題に見ますように、風評被害やら公害、そのほかいろいろなことで被害を受けることは明白であります。隣町のこととはいかないのではと思う次第であります。
県が許可をし、書類上ではそれなりの安全基準を満たし、膨大な資金を投じて営業した処分場ですが、一抹の不安はぬぐえないところであります。この処分場につきまして、行政といたしましてどのようにかかわってきたのか、お伺いいたします。
近年、民間が建設いたしました処分場が各地でトラブルを発生しております。今後厳重なる監視が必要と考えますが、どのような監視、対応をしていくのか、お知らせ願います。
質問の2点目といたしまして、馬淵川は八戸市民25万人のみならず、流域住民の水がめであります。安全な飲料水を確保することが至上命題である
水道企業団には
馬淵川水系水質汚濁対策連絡協議会などがありますが、この処分場につきましてどのような協議がなされたのか、お伺いいたします。
また、
天狗沢最終処分場が限界に来ているわけで、新たなる
処分場建設が急がれております。本市が考えている処分場は
一般廃棄物最終処分場で、最新の高度な技術で焼却処理された焼却灰と聞いておりますので、ある程度安心しております。
処分場建設地の選定に入っていると伺っておりますが、25万市民の将来にわたって、最も大切な命の源の水がめである馬淵川を万が一にも汚染させないため、
馬淵川上流流域には建設すべきでないと思っておりますので、馬淵川流域には建設しないよう御要望申し上げ、以上でこの場からの質問を終わります。
〔16番五戸定博君降壇〕(拍手)
○議長(荒川重雄 君)市長
〔
市長中村寿文君登壇〕
◎市長(中村寿文 君)おはようございます。五戸議員にお答え申し上げます。
まず、
スポーツ振興基金の周知方法についての御質問であります。
平成17年5月、
八戸市議会臨時会において、基金創設の承認をいただきましたので、去る5月23日、
スポーツ振興基金を創設いたしました。この基金の目的は、広く企業や市民の方々から
スポーツ振興に対する御理解をいただき、
当市スポーツの競技力の向上や
市民スポーツのすそ野の拡大を図るために寄附をいただく受け皿として創設したものであります。
議員御理解のとおり、市民の方々へ基金創設の目的を周知することが重要であり、周知方法といたしましては、市の広報紙やホームページへの掲載を初め、各種会合などの機会をとらえて周知してまいりたいと考えております。
次に、基金の運用方法及び運用額の設定についての御質問であります。
この基金は、
元本切り崩し型の基金として運用するものであります。この基金を活用する事業としては、選手の派遣費用の一部を補助する
選手派遣事業や、全国規模の
スポーツ大会などの運営費用の一部を補助する
各種スポーツ大会運営事業などのソフト事業を想定しております。また、この基金を有効に運用するためには、ある程度の積立額が必要であることから、運用開始には時間を要するものと考えております。
したがいまして、運用を開始できる時点の積立額の設定につきましては、今後の
積み立て状況を見ながら、運用開始時期も含めて検討してまいります。
次の、学校における防犯対策、刺股の配布数及び訓練については、後ほど教育長からお答え申し上げます。
次に、警察官の増員要望についてお答え申し上げます。
ここ数年、
八戸警察署管内において発生した犯罪は凶悪化、広域化してきており、まことに厳しい状況にありますが、その一方で、刑法犯の認知件数は、平成12年は3064件、平成13年は3095件、平成14年は3709件、平成15年は3555件、平成16年は3531件という状況で、平成になって最高を記録した平成14年をピークに減少傾向にあります。
また、平成16年の
白銀交番周辺地域の
犯罪発生状況は649件、平成15年の716件と比較して9.4%の減少となっております。
八戸警察署では、平成15年から、市民が安心して暮らせる地域社会を築くため、
街頭犯罪等抑止総合対策を総力を挙げて推進中であり、犯罪の減少傾向はその成果であると理解しております。
白銀交番周辺地域につきましては、深夜営業の飲食店などもふえたことから、人や車の通行が多く、犯罪や事故の発生が懸念されております。
八戸警察署では、治安維持のため、犯罪や事故等の発生状況を分析し、隣接する交番で応援体制をとるなどして事案に即応できる体制を確保していると伺っております。
しかしながら、市といたしましては、安全で安心して生活ができる環境整備は重要であり、犯罪、事故の発生状況、世帯数の増加等を総合的に判断して
白銀交番周辺地域を含め、警察官増員について働きかけてまいります。
次に、白銀交番の移転新築の要望についてお答え申し上げます。
現在、青森県警察本部では、
市町村合併等を契機に、県内の警察署、交番駐在所の統合等について検討しております。その内容は、定められた基準に基づき県民の要望、意見などを踏まえながら、治安維持に最も効率的で、県民にとって便利な警察署の配置や管轄区域の見直しを検討していると伺っております。
白銀交番は、白銀、大久保、湊高台等を中心に広範囲な管轄地域を持つことから、
新井田川以南の中心的な役割を果たしていると理解しております。
市といたしましては、
白銀交番移転新築について、地元の意向を青森県警察本部の配置計画の中に入れていただけるよう、粘り強く働きかけてまいります。
次に、三戸
ウェイストパーク産業廃棄物最終処分場についての行政とのかかわりについてお答え申し上げます。
まず、第1点目の御質問であります。三戸町大舌地区の
産業廃棄物最終処分場の設置については、平成3年4月、青森県の
事前協議要綱に基づき協議書が提出され、平成10年6月、
廃棄物処理法に基づく設置許可の申請がなされております。その後、青森県から4度の補正指示を受け、平成12年12月、
産業廃棄物処理施設の設置許可を得て、平成16年4月から供用を開始しているものであります。
設置許可に係る事務は、
廃棄物処理法では都道府県の所管とされており、現在ではその手続の中で
生活環境影響調査結果の縦覧や
関係市町村長からの意見聴取などが定められております。当該施設の
設置許可申請当時は、これらの規定がなく、青森県から当市に対して意見等は求められなかった経緯があります。
なお、施設が完成した昨年度には、八戸市
廃棄物減量等推進審議会等による施設視察も実施しており、法令に基づく技術上の基準を満たしていることが確認されております。
しかしながら、馬淵川は、議員御指摘のとおり、八戸市民の飲料水源であることから、当市としてもその安全性には十分に留意し、監視する必要があると考えております。
次に、第2点目の御質問であります。市の新処分施設の候補地選定に当たっては、
水道企業団から、河川からの取水位置や水源位置、涵養地域並びに将来計画などの情報を得ております。これらの情報を踏まえ、水源位置及びその涵養地域については、あらかじめ
選定対象地域から除外しております。このようなことから、候補地は水源位置から上流域には選定していないものであります。
議員御指摘のとおり、新処分施設の建設につきましては、今後とも環境への影響に配慮しながら建設候補地の選定作業を進めてまいります。
次の
水道企業団とのかかわりについては、後ほど部長からお答えを申し上げます。
以上でございます。
〔
市長中村寿文君降壇〕
○議長(荒川重雄 君)教育長
◎教育長(菊池武 君)学校における防犯対策、刺股の配布数及び訓練についてお答え申し上げます。
本市においては、平成15年12月の京都府宇治市の
小学校刃物乱入事件を契機として、平成16年1月、旧八戸市立全小学校43校に刺股を3本ずつ配備いたしました。今年度は、残るすべての小中学校に3本ずつ、
市立豊崎幼稚園には2本を配備するよう関連予算案を本議会に上程しております。
また、刺股と併用する
催涙スプレーについてもあわせて予算案を上程しております。
訓練につきましては、
市教育委員会で、教職員の危機管理に対する意識及び刺股使用等の技能向上を図るため、今年度、新規講座を設け、4月から5月にかけて6回開催し、終了いたしました。1回目は、全小中学校の教頭と
生徒指導教員を対象に134名が受講しております。2回目から6回目は、小学校1年生から3年生及び特殊学級の担任を対象に、総計292名が受講いたしました。
今後、研修面や設備面での支援と同時に、各学校における訓練が積極的に実施されるよう助言していきたいと思っております。
以上です。
○議長(荒川重雄 君)環境部長
◎環境部長(椛本隆司 君)次に、三戸
ウェイストパーク産業廃棄物最終処分場についての
水道企業団とのかかわりについてお答えを申し上げます。
まず、第1点目の御質問ですが、議員御指摘のように、馬淵川は岩手県北から八戸市にかけての流域住民にとって、かけがえのない水がめであります。その重要性にかんがみ、昭和49年、河川管理者を中心とした
馬淵川水系水質汚濁対策連絡協議会が結成され、
水道企業団や当市もその構成員として水質保全に取り組んできたところであります。三戸町の
産業廃棄物最終処分場については、この協議会において、特に議題として取り上げられた経緯はないと伺っております。
次に、第2点目の御質問ですが、
水道企業団では、飲料水の安全性を確保するため、従来から
水質自動監視装置の設置や定期的な水質調査等を実施しております。特に、
県境不法投棄問題や
産業廃棄物最終処分場の計画が明らかになってからは、馬淵川への影響について重大な関心を持ってその推移を見守っており、現時点ではその影響は認められないと伺っております。
しかしながら、
最終処分場は長期にわたり稼働することから、
水道企業団ではさらに精度の高い水質監視を目指したいとのことであり、市としても、青森県から情報収集するなど、その監視を続けてまいります。
以上でございます。
○議長(荒川重雄 君)五戸議員
◆16番(五戸定博 君)大変詳細な前向きな御答弁、ありがとうございます。
まず、
スポーツ振興基金についてですが、私といたしましては、ようやくできたなというような思いであります。大変評価しております。
スポーツは、マイナーなスポーツと人気のあるスポーツでこういうようなことがあります。人気のあるスポーツには寄附などでいろいろなお金が集まってきます。けれども、マイナーなスポーツにおきましては、たとえ日本代表になるぐらいの選手になっても、資金面で大変苦労しているというような話もたくさんあります。
一昔前までは、オリンピックに出て金メダルをとるぐらいの選手になれば、うちが破産するというような状況もあったことは事実なんです。そして、本市においても、何年か前にアームレスリングの選手たちが日本代表になって海外に行くときに、障害者でもありますから、1人では行けないんです。必ず付き添いもついていかなければならない。そういったときに、何らかの援助をしてあげないと参加できない。せっかく自分たちが一生懸命やったスポーツにも障害が出てくる。そのような状況にありましたので、この問題を言ってきたんです。今回、金額はいささか少ないかとは思いましたけれども――私は、すぐ1年、2年で運用するような考えはしなくていいと思うんです。5年かかっても10年かかっても構わないと思います。将来に向けての受け皿だと認識しておりますので、今後とも企業の皆さんや市民の皆さんに徹底して周知していくようにお願いいたします。
それから、次の学校防犯に関しましては、非常に早い教育委員会の対応がすごくいいなと思っていました。これからもぜひ頑張ってください。
それから、地域の安全生活ですが、私の聞いたところによりますと――警察の夜間の人数は申し上げられないんですけれども、大変少ない人数で対応している。そして、犯罪というのは、昼起こることは少ない。夜起こることが多いわけです。その夜の人員がとても少ないと伺っていますので、市長にはくれぐれも県警の方に対応をよろしくお願いいたします。
あと、交番設置の件は何度か要望してまいっております。地域の皆さんも今現在も強く要望しておりますので、この点についても市長によろしくお願いいたします。
それから、
県境不法投棄問題が発生しましてから三戸町にできました産廃の件についてです。私も余り掌握していなかったんですけれども、聞きましたところ、去年から営業していると。田子町の
県境不法投棄問題にばかり目が行っていまして、この問題は我々はちょっと見落としたのかなと、そのような気がいたしております。
しかし、当時の新聞などを見ますと、結構いろいろ載っているんです。それなのに、八戸は何も問題にしなかった。去年、私たちは行政視察で高知県の中村市に行ってきました。四万十川の水をどういうふうに守っているんだろうというようなことを少し勉強するために、水道に詳しい大島議員を伴って行ってきたわけですけれども、上流の住民と常に一緒になって水を守っていこうというような運動をしています。そして、その中村市は、八戸市と同じように下流域に位置しているんですけれども、上流の人方に、水を汚さないように一貫してお願いしながら対応してきている。そして、あのようなきれいな水が保たれている。
この三戸町の問題が起きたときに、県の方にどのような反対陳情をしたのか全く見えてこなかったんです。八戸市は一番下流域にあります。そこで取水しているのに――田子町の問題が出て、その翌年の12月に許可しているわけです。県は八戸の水に対して全然危惧していない。八戸のことを全然考えていない。そのような許可の姿だなと。
そして、先ほどの答弁でもありましたが、確かに、これは青森県と三戸町の問題だから、自分たちは意見を求められなかった、そのように言っていますけれども、意見を求める、求めないではなくて、八戸市がこういう問題に積極的に反対するなり陳情していかなければならないのではないかと。一般の市民の人たちは、まだそういう面でわからないところがあります。どこがやっていくかといえば、行政がやっていかなければならない、そのように思っております。
そして、先月にも五所川原市の産業廃棄物の問題で処罰を受けた業者がおります。これはたしか硫酸ピッチか何かの事件だったと思うんですけれども、そのように産業廃棄物に関しては、民間でやっている業者に関していつも問題、トラブルが出ています。いろいろな資料を見ますと確かに、大変立派な施設で、これだったら大丈夫じゃないかというような内容なんですが、前にも東京都の方で平成4年ごろに裁判とかいろいろな問題になっていますけれども、遮水シートは完全ではないわけです。何年かすると必ず破れるんです。そういうことを考えると、県は安易な許可の仕方をしているんじゃないか――市の方ではないですよ、県の方です。
我々下流域に住む住人としては、どのように県の方にお願いしていかなければならないんだろうという思いもあるし、そして、処分場そのものを市の行政の方がいろいろ監視していかなければならない。民間の業者ですから、捨てられないものを引き受けた方がお金になります。そういう問題で、民間でやっている処分場がいつも問題になっています。
ただ、いつ運んでいるかということがなかなか監視できない。そういうことを県の方にどのような注文をしていくのか、どういう注文の仕方をしていくのか、八戸がどういうかかわりをちゃんと持っていけるか、どこまで踏み込んだ調査をしていけるのか、そこを1点だけお願いします。
○議長(荒川重雄 君)環境部長
◎環境部長(椛本隆司 君)お答え申し上げます。
このほか、平成7年度には、三陸はるか沖地震による復旧工事を行っております。
次に、第2点目の御質問であります。火葬炉の耐用年数については、法定耐用年数は10年とされておりますが、積みかえ修繕の際に、これまでの並流燃焼方式から、耐用年数15年と言われる向流燃焼方式に変更して、火葬炉への負荷を少なくし、炉の延命化に努めております。
次に、増設スペースの整備についてお答えを申し上げます。
火葬炉の運営については、故障時の対応を考慮し、予備炉1基を確保し、1日10体までの利用としております。平成15年度の利用件数は2531件、平成16年度は2541件となっており、休場日を除く1日平均の利用件数は7.4件で、処理能力に余裕がある状況にあります。ただし、火葬希望時間が集中することや、定期修繕期間には利用者の皆様に御不便をおかけすることもあります。現在の斎場施設にはもう1基の火葬炉の増設が可能であり、今後の利用件数の推移を見ながら検討してまいります。
次の南部山公園については、後ほど部長からお答え申し上げます。
次に、世増ダム周辺道路の整備に係る経緯についてお答え申し上げます。
世増ダム周辺の道路は、八戸平原開拓建設事業で農林水産省が整備したものであり、横断する幹線道路は幅員7メートルで、国道340号の岩手県境付近から主要地方道名川階上線の田代地区までとなっております。
また、水没した村道の機能回復に関する協定に基づき、左岸道路として延長1.9キロメートル、右岸道路として延長4.8キロメートルの部分が幅員5メートルで整備されており、左岸については大型車進入禁止となっております。左岸道路及び右岸道路の整備については、もともと水没した幅員3メートルの村道のつけかえ道路として整備したものであり、あくまでも農林水産省の基準では幅員5メートルが限度とのことから、このような状況になっております。しかしながら、5メートルの幅員では現実的に狭隘さは否めないことから、用地買収時点から左岸道路の幅員を7メートルに確保できるよう、用地は取得済みであります。
今後の拡幅整備については、世増ダム周辺水辺環境整備事業として、新市建設計画に位置づけられていることから、その具体的な内容については十分検討した上で進めてまいりたいと考えております。
次に、今後の世増ダム周辺整備計画と具体的なスケジュールについてお答えを申し上げます。
新市建設計画では、世増ダム周辺水辺環境整備事業が掲げられており、市民の森不習岳や世増ダム周辺を、緑と水辺を生かした憩いの拠点として位置づけております。豊富に残された自然環境とさまざまな文化遺産等に恵まれた環境を生かしながら、キャンプ場等、休養・体験型レクリエーション空間の整備を行うものであります。
今後の世増ダム周辺整備事業の具体的な内容については、先ほども説明申し上げました左岸道路の拡幅整備を含めて検討した上で進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〔
市長中村寿文君降壇〕
○副議長(前澤時廣 君)教育長
◎教育長(菊池武 君)市内小中学校の通学路の実態調査についてお答え申し上げます。
市教育委員会としては、市内小中学校の通学路の実態調査は実施しておりませんが、各学区の危険箇所等の情報を収集し、校長会や各学校への通知文を通して注意を促しております。
各学校においては、年度初めに児童生徒の通学路を調査し、家庭訪問や学区内巡視を通じて随時通学路の安全確保に努めております。
また、地域からの要望については、学校、町内会等から
市教育委員会にも通学路への防犯灯やカーブミラー等の設置要望が出されております。これらにつきましては、速やかに担当課と連携をとり対処しております。
次に、総合的安全確保に向けた取り組みについてお答え申し上げます。
通学路については、子どもたちが安全に登下校できる環境整備が望まれます。
市教育委員会は、学校、家庭、地域のコーディネーターとして、警察や交通安全協会等と連携を密にし、児童生徒の安全確保に努めているところであります。最近の児童生徒の交通事故や不審者の声かけ事案等の発生から、なお一層地域との連携協力が必要であるととらえております。
議員御提言の新制度設置につきましては、組織面や予算面等の解決しなければならない課題が多く、現段階での実現は難しいと考えております。
市教育委員会としましては、道路維持課の街路灯補助制度、生活・交通安全課や警察及び地域等の安全活動を最大限活用しながら、児童生徒の安全確保が促進されるよう積極的に関与してまいります。
以上です。
○副議長(前澤時廣 君)
都市開発部長
◎
都市開発部長(池田八郎 君)遊具の設置についてお答え申し上げます。
南部山健康運動公園は、昭和天皇御在位60年記念公園として昭和62年度から平成9年度までに整備された、面積約23.1ヘクタールの総合公園であります。平成4年度には、主要施設である温水プール、体育館などが完成し、市民の日常的な運動の場として利用されております。
その後順次、多目的広場、ジョギングコース、散策路などを整備し、総合公園として機能充実を図ってまいりました。それに伴い、最近では家族連れでの利用者もふえ、子どもが安心して遊べる施設の要望もあり、今後、遊具の設置について検討してまいります。
次に、火気の使用禁止についてお答え申し上げます。
公園内においては、八戸市都市公園条例施行規則で、指定された場所以外での火気の使用はできないことになっております。現在、八戸公園のキャンプ場やどんと焼きなど町内会の行事については、火気の使用を許可しております。
御質問の南部山健康運動公園を含むその他の公園についても、最近のアウトドアブームなどを考慮し、安全面や維持管理上の問題を整理して、公園内での火気の使用について検討してまいります。
以上でございます。
○副議長(前澤時廣 君)大島議員
◆21番(大島一男 君)答弁、ありがとうございました。
再質問を何点かと意見、要望を申し上げたいと思っています。再質問の関係から、最後の世増ダム周辺の整備計画について申し上げたいと思います。
市長は、新市誕生以来、湖ができた、水辺がふえた、山がふえたといつも申されてきました。私もそのとおりだと思っていました。その中で世増ダムの完成というのは、本当に地域の苦しみを乗り越えてでき上がったダムだと思っています。そういう思いの中で、早い時期に当時の農水省とお互いに議論しながら協定書を交わしたと思うのですけれども、なぜあのような幅員なのかなというのが率直な気持ちなのであります。南郷区の方からも、また、旧八戸市の市民の方も私におっしゃいました。あそこはいいね、老後は住みたいなという方もいます。その中で、壇上でも言ったんですが、なぜあのような幅員なのか。これから手をかけると膨大な費用がかかるだろうという率直な疑問を投げかけられるんです。
そこで、新世増橋は7メートルの幅員なんですが、新水吉橋は5メートルになっているんです――蛇口伴蔵公園から行ったところなんですが。そうすると、用地買収をされているということですが、私の一番率直な疑問は、幾ら農水省、国といえども、例えば幅員5メートルとしても、用地買収したら同時施工が可能ではなかったのか。例えば、のり面だけでも削ってくれなかったのか。私は率直な疑問を持つんです。それが地域に対する――20世紀の後半につくった計画ですよ。将来につながる計画なんです。それなのに5メートルなんて、私にすれば考えられないんです。
これから新八戸の間違いなく観光スポットになるし、オートキャンプ場とか、水辺に親しむ空間としていろいろ生きてくる。それなのに、あの橋が5メートル、がっくりきました。私も好きで、孫を連れ出して何回も行くんですが、例えば5メートルしかだめだったけれども、用地は購入した。なぜその同時施工――例えばそれにかわるものとして、のり面だけでもできなかったのかという率直な疑問を私は持つんです。できれば区長からその辺の話を。
と同時に、あの左岸の道路はダムから蛇口伴蔵公園に行く極めて有効的な道路なんですが、冬期間、私は危ないと思うんです。今でも危ないわけですから、冬期間はすごく危ないと。冬期間、どのような対策を講じるのかなということも含めて、恐らく新市になる前から、旧南郷村ではあそこを観光スポットにする施策があったと思うんです。その辺の思いも含めてもし区長から御答弁があれば、ひとつよろしく。後で結構です。
あとは、南部山公園については、私はきのうも行ってきました。多くの方が行っていました。遊具がないものですから、自分で持っていって子どもと遊んでいるんです。私は孫を2人連れていって、ただ放しておくだけなんです。老人の方々は、多目的広場でゲートボールをやっておりますし、アリーナの方でもやっていますが、お話を聞きますと、やはり遊具は設置してほしいという声を、きのうも現実として聞いてきました。
私は部長の答弁は前向きだと思っています。私はできるものとして期待をしておきます。同時に、あそこの高台にはちょっとした空間があって、家族が団らんできる、例えば温かいものを食べられる、そういう場所もあるんです。ですから、新幹線が通れば、高台から青森に行くやつが見える。すごくいい空間で、きのう初めてきた方も、びっくりして、いいところですねと言っていました。既設ですよ。今あるもの。先ほど言ったように、今あるものを活用してほしい。
さっき言った思いは、南郷区の世増ダムのダム湖のこともそうなんです。あるものを活用して生かすという信念でひとつやってほしいと思っていました。これは答弁は要りません。
それから、斎場について。実は、ある方から、大島君、市長にお願いしてくれという話がありました。人間最後にお世話になるところです。ゆっくり時間をかけてほしいなという市民の要望があります。
せっかくスペースをつくっているんだし、今、八戸市で階上町や福地村などの分を受け入れているわけですが、使用料金もちょっと変わったみたいですけれども、できれば、市長、ひとつ何とか、ことしは無理としてもしっかり検討して、今、1日平均7.4体、1日10体までということですが、できればゆっくり市民にサービスできる、最後にゆったりと火葬してあげる、そういう思いやりを持ってほしいと。
再質問は、斎場の耐震診断はどうしましたか、その辺に対する答弁だけで結構でございます。
それから、通学路について。教育長、私はほとんど知っていてしゃべっている。ただ、今一番要請を受けるのは、今の道路維持課の持っている1万2000円では、既設のコンクリート柱とか木柱だけにしか設置できない、または取りかえだけなんです。本当に中心市街地で住宅が密集しているところの方々は、街路灯で間に合うんだけれども、私らも含めて市街から外れた方の学区の方々は新たに柱を立てなければならない。
私は、10数年前にPTAの責任者をやっていました。私はそのときも、行政に頼っているだけではだめだということで、子どものためにやりましょうといって町内会長のところに集まってもらって、町内として各戸から1000円ずつ集めて街路灯を13灯立てた経過があります。当時は電力会社から木柱を払い下げされたからできたんですが、今それがないものですから、大体コンクリート柱1本立てるのに、水銀灯をつけないと25万円ぐらい、水銀灯にすると30万円かかるんだそうです。それから、飛び出すなとか、いろんな危険な箇所があったらPTAが負担をして看板もやっています。それから、巡回指導も全部やっています。
そういう地域のコミュニティに対するインパクトとして――それは教育委員会という意味ではないですよ。どこでもいいんですが、今の施策には優しさがない。1万2000円で、1町内6万円で打ち切りです。何ができますかということです。本当に欲しいところに柱を欲しい。そういう施策が、いろんな意味での思いやりが、これから教育委員会なり行政がとる地域に対する要請の答えとして返ってくるんです。ですから、そういうふうにして、できれば――相田みつをさんが、これは全然意味は違うんですが、街灯は人のためにつけるんですよね、私は、一生のうちに何個つけられるんでしょうかと、そういう思いを語っているのを読んで、私も共鳴しました。
街灯という意味だけでなく、そういうともしびを施策として、真剣に関係者と話し合ってください。答弁は要りません。そうすると、そのことが、午前中に五戸議員が質問した学校内の問題に対しても、いろんな問題に対しても、地域が心してお手伝いすると、そう思っていました。
そういうことで、そのことについては、教育委員会が中心になって、道路維持課とか生活・交通安全課、いろいろあるんですが、それはそれとして、委員会として教育現場の通学路をたまに朝早くとか、夜ちょっと部活で遅くなるあたり、ひとつ点検してください。そのことは要望しておきます。
それで、1番目の少子化についてであります。
市長、立派な八戸市次世代育成支援行動計画を読ませていただきました。私もこのとおりだと思っていました。私ががっかりしたのは、6月5日にNHKの日曜討論会がありました。その中で、全部郵政民営化の話ばかりだとNHKも恥ずかしいと思ったんでしょう。少子化というのを同列に議論させました。そのとき、自民党の与謝野政調会長はこう言った。平成元年からわかっていたと。だのに、政府は余り心を入れて取り組まなかったと、そういう趣旨の言葉をみずからおっしゃいました。
本当に情けないことなんです。いろんな3つの立市も、10のプロジェクトもいいんです。でも、やっぱり次の世代を担う子どもが生まれてこなかったらどうにもならない。確かに、今、子どもにかかる費用と老人にかかる費用が20倍違うんだそうです。テレビでもしゃべっておられました。日本の行政の施策というのは、規制緩和に対する考え方、少子化に対しても全部対症療法なんです。欧米は全部、体力をつけて日本に規制緩和を迫ってきているわけです。そのとき、日本は受け身になっている。そういう施策が少子化にもある。
ですから、私は国に対してより、市長、今度のあなたの2期目の政治目標、課題として、少子化というものに対してびしっと取り組んでほしいと。あなたはやっぱり優しさと思いやりがあるでしょう。それが、御婦人方を中心に支持をされている、あなたの基盤なんです。一番大事な今の少子化、せっかくつくった立派な計画に対する――上げてほしい。
人間に今欠けているのは、ソーシャルキャピタルという社会資本、思いやりの心、それが結局だめだという議論をされていました。ひとつそういう意味で、私は市長に対して――医師不足もいろんなのが出ていました。そういうことを含めて、保育料の実態は、年収が250万円だと、2人、3人で5万円ぐらいかかる、270万円ぐらいだと6万円かかる。400万円を超えると7万円かかる。これは収入から差し引かれると、300万円を切るので7万円を月払わなければならない。170万円ぐらいで6万円払っていかなければならない。150万円で5万円払っていかなければならない。そして、産みたいところで産めない、医者が不足だという実態なんです。
私は、新市のいろんな施策は支持します。でも、それを支える子どもたちをどうつくって、どう教育していくか。教育立市なり行動計画、支援計画の柱だと私は思っています。そういう思いで期待して、さっき言ったように、ソーシャルキャピタル、社会資本を育成強化していくという思いを、市長、ひとつこれからあなたの施策の中にしっかりと据えてほしいなという思いで、以上何点か再質問と私の思いをしゃべりました。その中でもし市長、教育長のコメントがあればお伺いして、終わります。
○副議長(前澤時廣 君)市長
◎市長(中村寿文 君)今、大島議員から御指摘がありました少子化、あわせまして高齢化、この少子高齢化のテーマは、これから大きい行政の課題と思っています。ですから、国、県の動向を見ながら、そして、市独自のものを考えていきたいと思っています。最大のテーマであろうということで、これからも一生懸命頑張っていきますので、よろしくお願いします。
○副議長(前澤時廣 君)南郷区長
◎南郷区長(古舘剛浩 君)世増ダム左岸道路についての大島議員の再質問についてお答え申し上げます。
世増ダム、これは旧建設省、そして農林水産省、旧厚生省の共同ダムでございまして、共同ダムという中で、その主管が農林水産省ということで、日本全国でも最初に取りかかったダムということで、ほとんど前例がありませんでした。そういう中で、市長の答弁にもありましたけれども、機能補償という形での道路整備しかできないという農林水産省の考え方が最後まで覆ることなく、村としては7メートルの道路を強く強く要望したわけですけれども、受け入れられることができませんでした。
そういう議論の過程の中で、そういうことであれば、将来的にはどうしても7メートルへの拡幅が必要になるし、今でも必要であるのだから、用地買収は7メートル分一緒にしてほしいということでお願いをして、用地は7メートル分確保しているところでございます。その段階で整備については費用が相当かかるということで、よい補助事業を探して対応しなければならないだろうということで、合併に至って今日に至っている次第でございます。
新水吉橋も5メートルということでございます。このことにつきましては、機能回復の道路が5メートルということで、将来のことを考えたら、その水吉橋も7メートルにしてほしいとお願いをしたわけですけれども、5メートルの道路に7メートルの橋は無理だという農林水産省の見解で、かないませんでした。その中で、新世増橋もそうですけれども、あの橋を歩く人がたくさんいるということで、橋の手すりについては30センチかさ上げをしていただいたところでございます。
今、警察の方から、その道路は大型車通行禁止ということでございまして、せめてすれ違える場所を確保してほしいということで県の方にお願いして、すれ違う場所は確保していただいたところでございます。
この拡幅工事につきましては、新八戸市の中でぜひとも取り組んでいただきたい。私からもお願いを申し上げる次第でございます。
そしてまた、冬期間の左岸道路をどうするかということでございますけれども、この道路は両方がのり面に挟まれている。そして、狭いということでございまして、そういう問題が起こり得るということで、ことしの2月、国、県の方から、ロータリー除雪車を入れてもらいました。過疎債適用で入れてもらったわけですけれども、このロータリー除雪車がないと、ダム管理道路も冬期間通ることができないということを前面に打ち出しまして、県の協力も得てロータリー除雪車を入れてもらいましたので、そのロータリー除雪車で除雪することによって冬場の道路も確保できるものと思っております。
以上で終わります。
○副議長(前澤時廣 君)
市民生活部長
◎
市民生活部長(三浦輝也 君)斎場の耐震診断という御質問でございました。
三陸はるか沖地震の被害が発生しましたときには、火葬炉のれんがの崩れ等の修繕を実施いたしましたが、全体の耐震診断はやっていないのが現状でございます。今後早い機会に実施する必要があると考えております。
以上でございます。
○副議長(前澤時廣 君)大島議員
◆21番(大島一男 君)市長、そういう意味でひとつ、あなたの1つの大きな命題として少子化、さらには教育立市に向けた思いをしっかりと確実に現実化していくという施策をとってほしい。答弁、ありがとうございました。
区長、私もいろんな目的で――工業用水が抜けて、県の河川が入ってきて、いろんな費用負担の関係で、全部わかっているつもりだった。ただ、それだけの国の大きい各省が入ったのに、なぜこれからの道路ができなかったのかという思いがあったものですから、あえて取り上げさせてもらいました。それぐらい市民はあのダムに期待をしているんです。ですから、あなたも区長としてこれからいい意味でお互いに南郷区の課題を、何を優先するのか、私はそういうところを優先してほしいということです。あるものを生かすと。
例えば、南部山公園も含めて、思いも含めて、金のかからない、あるものから着実に固めていくという形でやってほしいという思いがしたものですから。それから、さっき言ったように市民の期待が多大であるということをしっかり肝に銘じて南郷の皆さんと話をしながら、市長もそういう意味で、あそこは財産ですから、しっかりと順位を間違わないようにひとつ施策を実行してほしいということを強く要望しておきたいと思っていました。
斎場については、人間が最後にお世話になるところです。ですから、さっき言ったように、混雑で思うような時間をとれない。早く焼いたり、遅く焼いたりと、いろんな話も聞こえてきます。ですから、しっかりと家族の思いのとおり、ゆっくり時間をかけて、増設スペースはあるんですから、3000万円か4000万円かければできると私は聞いております。そういう意味では、耐震診断はしっかりやらないと、あそこがつぶれたら大変なことになりますから。学校も大事ですが、あそこも大事だと私は思っています。耐震診断を早目にやるという話ですから、確実に実施していただきたいと思っていました。
先ほど合併の云々の話もありましたが、私は旧増田小中学校に行って「約束」という詩――今度、18日ですか、青葉湖展望交流施設が落成するでしょう。そこに行くときに見てください。私たちは新市をつくるとき、市民に対して、合併効果を享受できるということが最優先だということで約束して住民説明会にも出席したし、住民に対してもそういうふうにやってきたつもりであります。
ですから、そういう思いは本当の意味の合併効果をこれからつくり上げていくという思いだと思っていますし、そのことは私は市民に対する約束だと思っていました。ですから、そのこともしっかり私自身の戒めとして、これからも新市の発展に頑張っていきたいし、市長がさっき言ったいろんな思いを含めながらしっかりと住民の声を聞いて、王道を突き進んでほしいということを申し述べて、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
○副議長(前澤時廣 君)以上で21番大島一男議員の質問を終わります。
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33番 松橋知君質問
○副議長(前澤時廣 君)33番松橋知議員の質問を許します。松橋議員
〔33番松橋知君登壇〕(拍手)
◆33番(松橋知 君)2005年6月
定例会に当たりまして、社民党・市民連合の議員団の一人といたしまして、市勢伸展、市民福祉向上のために、通告に従いまして質問いたします。
さて、2005年、ことし3月31日、八戸市と南郷村が合併しまして、新八戸市が誕生いたしました。南郷村とは昔から深いつながりがあり、私は、広域の連携によりお互いの信頼関係があったからこそ合併ができたというふうに思っております。改めて、この合併を市民の皆様方とともに心からお喜び申し上げたいと思います。
しかし、今回の平成の合併は、全国的に見て国の財政事情を背景にした国、県指導による合併であり、合併特例債の適用期日に追い立てられた合併と言えます。顧みますと、法定協議会からわずか1カ月で合併の調印をしており、極めて短期間に1市1村の新八戸市となったわけで、合併の是非や新市建設計画について十分協議したとは言えず、多くの課題を抱えてのスタートを切った合併であると言えます。
これから20年後、30年後にお互いに合併してよかったと言えるようなまちづくりを進めなければなりません。それだけに、中村市長の新しいまちづくりに先見性のある、しっかりとしたかじ取りが求められております。
そこで、質問していきたいと思いますが、質問の第1項目は新市総合計画の策定についてであります。
当市では、旧南郷村との合併による新市の誕生を契機に、新しい総合計画を策定することにしております。その必要性として、国の三位一体改革に見られる本格的な地方分権時代を迎え、ITを活用した社会、人口減少時代への突入など、第4次八戸市総合計画の策定時に比べて、当市を取り巻く社会経済情勢に大きな変化が見られるとしております。
しかし、中村市長は3年半前、市長に就任された際に、中里前市長の第4次総合計画を継承させていくということで今日までに至っているわけでありますが、この計画は平成24年度まで続くものでありまして、半分しか経過しておりません。私は、第4次八戸市総合計画が昨年中期計画を見直したばかりであり、合併以外には大きな問題はないと思っていたわけであります。しかし、新八戸市にふさわしい総合計画の策定に向けて取り組むという強い意思ということであれば、策定すべきと思っております。
特に地方分権の時代、計画の策定に当たっては、市民が参加し市民の意見を積極的に取り込む総合計画としていただきたいのであります。
そこで、第1点は市長のビジョンについてであります。
策定に当たっては、中央からのお仕着せではなく、中村市長みずからしっかりとしたビジョンを示し、地域住民から総合計画をつくろうという、盛り上げるスタイルが望ましいと考えております。
そこで、本格的な地方分権時代に向け、新市総合計画を策定するのであれば、まず、市長としてのみずからのビジョンを示す必要があると思いますが、どのように考えているのか、お伺いいたします。
第2点は、市民参加についてであります。
当市のこれまでの各種計画の策定を見てみますと、市民参加といっても、決まり切った、1つは審議会の設置、2つは住民との懇談会の開催、3つはアンケート調査の実施であります。これらは市が事前に用意したものを確認する場であり、市民の意見を取り込むことになっていないと私は思います。従来型の市民参加はもう古いのではないかと思います。策定の出発時点から市民に参加していただくことが何よりも重要であります。白紙の状態で市の職員が市民の中に入って、総合計画の必要性をPRし、意見を聞くという活動から、時間がかかっても始めるべきではないでしょうか。
そこで、市民参加についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
明日も午前10時に会議を開きます。
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散 会
○議長(荒川重雄 君)本日はこれにて散会いたします。
午後4時36分 散会...